「家がごみだらけでごめんね」(掃除めんどくせぇ。暇になったらやるわ)発言に対するソリューションは単純だった。
自動掃除機を買おう、というものだ。
▲自動掃除機の勝手なイメージ?
うむ、何らかの問題に対してお金で解決する。そういった大人の対応は、私も嫌いではない。
しかし、自動掃除機として超メジャーな、「ルンバ」は高かった。とても買えないほどではなかったが、あまり裕福ではない我が家にとっては痛いのだ。だが、ルンバは無理でも、そのニセモノならば手が届きそうだった。
優れた本物がニセモノに負ける。そんな悲しい現実の原因を作っているのは私のような人間だったのだ。
と、反省するようなフリを一瞬して、ニセモノの検討に入る。
ニセモノにはいくつか種類があり、どうやらクチコミで人気がありそうだという機種を妻がネットで探してきた。とりあえずクチコミ。クチコミ情報でそこそこ良ければ大きな失敗はない、というアバウトな考えだ。
本物との違いで大きな点は、ここ。
いいのではないか、それくらい。
値段が安いこともあって、さほど悩むことなく、ニセモノは発注された。安かったので、二台注文することになった。二台あれば一つの部屋を二刀流で倍速掃除できるほか、二つの部屋を同時に掃除することもできる。妻はそう力説した。
私は一台でもいいんじゃないかと思ったが、そこは黙っておいた。つまり、上記のアピールは、掃除時間を1秒でも圧縮したい、ということだ。
まあいいだろう。
楽天で注文し、待つこと数日。
白い円盤状のそいつはやってきた。今日は、我が家に自動掃除機という未来的なアイテムが導入された記念すべき日であった。