スーツが破れて、新しいスーツが急に必要になった私。
お金はないけど、安っぽいのはいやだ、というわがままに対するソリューションは楽天で見つかった。
意外と身近なところに答えはあったわけだ。
その答えは「福袋スーツ」
1万円出すと、どんなスーツかは選べないけども、運が良ければそれなりに高級なスーツが届くのだ。
金のない男が一発逆転を狙ってギャンブルになけなしのお金をつぎ込む、というイヤなイメージが一瞬頭に浮かぶ。
いや、違う。決して違うのだ。だって、私はそのスーツを着て仕事に行くのだし!
無理矢理自分を納得させ、福袋スーツの検討を始める。
福袋と言っても、サイズは選べる。そして、大体の色も選べるのだ。
届いてみたら、ド派手なびっくりスーツだった、ということはないわけだ。
ブラック、ネイビー、グレー、ブラウンの4系統ダークスーツが中心の福袋スーツに狙いを絞りこんだ。
これを注文することで、ある程度絞り混まれたランダムなスーツが届くのだ。
私の中で、ランダム・スーツへの期待感が高まっていった。