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ネットワーク機器で有名なCiscoの資格試験(の一番下っ端のやつ)を受けてみた。

 その名もCCENT試験。

 法人なんかによく導入されている高級ネットワーク機器、CISCOのベンダー試験である。これを、会社の報奨金目当てで受けてきた。

 Cisco試験で有名なのは、初級者向けと言われるCCNAだが、私が受けたのはその下のCCENTである。初級者の下というと「初心者」だろうか。いやいや、結構難しかったぞ。

申し込み

 申し込みからして、この認定試験は敷居が高い。

 まず、ピアソンVUEでアカウント登録を行い、続いてCiscoでもアカウントを登録する。特にCiscoの方は、英語だったり手順がよくわかんなかったりで、「よくわかんないからもうやめようかな…」という気分になった。

 受験料が1万円以上(これでも安くなったらしい)ということもハードルが高い。もちろん、受験料のことは知っていたのだが、「高いな…なんかうまいもんでも食った方がいいんじゃないのか」とか思って、逃げ出したくなった。

 試験はWebから好きな日を申し込めるが、システムの調子が悪いのかなんなのか、「全ての日程がうまっています」という状態になっていることがあった。「申し込みできないんだから、もうしょうがないか」と、大義名分のもとやめたくなったが、なんとか思い直して、私は試験申し込みをすませたのだった。

試験勉強

 ネット上の無料学習サイトで勉強。

 繰り返しやったのは、Ping-tというサイトの無料問題集。最初に模擬試験をやってみたら正解率30%だった。だめだこりゃ。

 あとは、3分間ネットワーキングという良質なネットワーク技術解説サイトで基礎を面白おかしく勉強した。私はある程度ネットワークのことをわかっているつもりだったが、実はネットワークの基本の基本、サブネットの考え方もきちんとわかっちゃあいなかった。絶望を感じながらも、少しづつ勉強する。

 さらに、どさくさにまぎれて「通勤中に勉強するため」という理由で妻公認でスマホをゲット。時折ゲームにハマリながらも、通勤中に勉強した。通勤電車内は、やることがなくて時間の無駄だとずっと思っていたので、想像よりも集中して勉強ができる。

 最終的には、Ping-tの模擬試験で、毎回90%くらいは正解できるようになった。なんとかいけそうだ。

受験当日

 指定された場所に行き「試験を受けにきました」と名前を告げると、身分証の提示を求められる。二種類だ。うち、一種類は顔写真の載ったものでないとだめらしい。そんなもん運転免許くらいしかない。

 私は、運転免許証と会社の保険証を出してみた。OKのようだ。

 そのあと、カメラを自分の顔に向けて持たされ、顔写真を撮影される。若干の緊張があり、うまく笑顔が作れない。

 試験スタートはわりとアバウトで、ちょっと早いけど、今からスタートしてもいいよと言われた。特に用事もないし、もうスタートすることに。

 持ち物は試験室に持ち込むことはできないらしく、携帯などはもちろん、腕時計までロッカーに入れた。このとき、私は試験中に時間を計るための腕時計を忘れて、試験場近くで安い腕時計を買ってしまおうかと思ったが、結局持ち込みできないので、買わなくて良かったと思う。

 試験に入る前に、水性サインペンニ本とプラスチックの下敷きのようなメモ用紙、うーん、メモボードか?を渡された。サブネットの計算などのときに使うんだろう。水性ペンだが、指でこすっても消すことができず、書くところがなくなったら新しい下敷き(正式名称はホワイトノート?)をくれと言えばもらえる。ただし、古い下敷きは没収される。よくわからないルールである。

試験開始

 試験室にはすでに一人の受験者がいた。横方向のみパーティションで区切られた机の上に、パソコンがおいてある。WindowsXPだ。机の上には、コードのつながっていないヘッドフォンがあった。周りがうるさくて集中できない場合はこれを使えとのこと。なるほど。

 係の人がなにやらログイン的な操作をすると試験開始だ。

 いきなり試験に入るわけではなく、最初にアンケートとチュートリアルがある。

 アンケートは、「あなたのしょくぎょうはなんですか」とか「どこでこの試験を知りましたか」とかいった内容で、本当に単なるアンケートである。テキトーに答えてもきっと問題ないんだろう。その後、問題に答える手順を練習するための「チュートリアル」が始まる。

 回答パターンは4種類。

  • 選択肢のうちどれか一つを選んで回答
  • 選択肢のうち、複数を選んで回答
  • ドラッグアンドドロップで回答
  • シミュレーション問題

 最後のシミュレーション問題は、チュートリアルのうちにいろいろ操作を試しておこう。特に、「ルータ設定画面からネットワーク図(トポロジ)に戻る」操作は、ちゃんと覚えておかないと本番であせる。「Hide Topology」というボタンをクリックするだけなのだが、文字が小さくてよく見えないのだ。操作のしかたをよーく覚えておこう。

 さらに、チュートリアルの終了の仕方でも、私はまごついてしまった。たしか、画面左下にチュートリアルの終了、みたいなボタンがあるんだったかな。

 チュートリアルが終わると試験開始。全部で40問だった。残り時間は画面左上に出るので、いちおうペース配分的なことはできるんじゃないだろうか。

 私はping-tというサイトで繰り返し問題を解いて、なんとかいけんじゃないの?というレベルまで来たつもりでいたが、いきなりあせった。

 私の脳内では、ping-tでやったような問題が、数値部分だけ変わって出てくるものと思ってしまっていたのだ。

 いや、必要知識はたしかにping-tでやった問題で充分なのかも知れない。ただ、問題パターンが未知の世界だった。

 それでも何問か解いていくと、「そんなの知らねぇー、勉強もしてねぇー」という問題が出てくる。なんと、問題の中には得点の対象にならないものがいくつか混ぜられているらしいのだ。なんだそれは。

 なので、「全くわからない問題」はさっさとあきらめて、次の問題を解くのが賢明という訳だ。なんでそんな判断力を求められなければいけないのかは謎だ。人間、あきらめも重要だということだろうか。

 さらに、私の場合は17~18問目あたりでシミュレーション問題が出てきた。うわさによると、どこらへんでシミュレーション問題が出てくるかは不明なので、これは運だろう。ここで時間をかけすぎると、「わかるのに時間切れで解けない問題」が出てくるのだ。

 シミュレーション問題は、ネットワーク図を見てルータやスイッチの操作を行い4つの設問を解くというもの。

 問題によっては、TAB補完(途中までコマンドを打ってTABを押すとコマンド補完してくれる昨日)が効かないケースもあるので注意。ただ、?を入力すると候補が表示される機能は生きているっぽかった。

 コンフィグを見るだけで解ける問題もあれば、実際にルータを設定する問題もあった。

 私の記憶では、以下のような設問があったと思う。

  • ルータのネットワークポートにIPアドレスを振る
  • TELNETログインパスワードを設定する
  • enableパスワードを暗号化して設定する
  • ルーティングプロトコルを設定する

 シミュレーション問題がふたつ連続して出てきたあと、しばらく選択系問題が出てきて気を抜いていたら、終了まぎわにまたシミュレーション問題が出てきて一瞬絶望した。けど、気を取り直して解く。

 問題を解き終わった時点で、終了10分前であった。

 どんだけ時間があまっても、前の問題にさかのぼって解答しなおすことはできないのでしょうがないのだが、これはあせる。超あせる。もしわかんない問題が出たら「100点を取る必要はない。100点じゃなくていい」とか、こころのなかでつぶやいて、少なくとも全問に何らかの答えを入れたいものだ。

 最後の問題を解くと、なんか知らないけどカーソルが砂時計になって、なにやってんだちくしょうとか思っていたら合否判定が出ていた。

 うわあ。

 結果は合格だったが、その場で結果が出るとは思わずびっくりした。

 さらに受付でスコアレポート(試験の成績表+後日ネットで認定状況などを確認するのに必要な情報が載ってる)をもらって帰る。これが、適当なフォーマットを紙に出力しただけのものでありがたみがない。

 いろいろと初めてのことが多かったが、とりあえずほっとした。

 その後、認定証を送ってもらうのに、Ciscoのサイトで住所登録?みたいなことをした。合格後、一ヶ月半が経つが、まだ認定証は来ない。6~8週間後に届くとのことなので、2ヶ月くらいはかかるようだが、なんでそんなに時間がかかるのか。

 色々謎だけども、次はもうちょっと勉強してCCNAを取得してみたいと思う。

私はping-t一本で合格したが、たぶんCCENTの後半(つまり、CCNA)は、もうちょっとちゃんと勉強しないと厳しい気がする。だって、出題パターンが固定なんだもん、ping-t。

次回は、出題パターンに沿った問題集も合わせてやってみたいと思った。
>>>CCNAの実践問題集



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