「グワッシャアッ」
私の不注意で激しく倒して以来、電源が入らなくなってしまった窓用エアコン。暑い夏を乗り切るための必須アイテムが一瞬で粗大ゴミと化した瞬間でした。
たたいたり、ゆすったり、1日そっとしておいたりしましたが、やはりダメ。
修理という手もありますが、だったら新しいのをということでネットで色々探してみました。
そこで見つけたのが「どこでもクーラー」。ドラえもんの秘密道具めいた名前です。水を入れるとひんやりした風が出る冷風扇とも違うようです。ただ、消費電力が異常に低い。200Wほどです。窓用エアコンは800Wぐらいだったので、1/4です。
けど、買うことにしました。あまりよく考えずに買うのは私の悪い癖です。最近お気に入りのネットモール、ビッダーズで買ってみました。
注文して、3日で届きました。早いことはいいことだ。
説明書によると、送風、冷風、除湿、洗濯物の乾燥機能がついているとのこと。「コロナ冷風衣類乾燥除湿機」という、早口言葉のような正式名称がついています。
機械の前面から風が出る方式で、機械の後ろに衣類乾燥用兼冷風時の熱風を吐き出す口があります。さらに、「排熱ダクト」というビニール布でできた筒がついてて、これをつないで室外にべろんと出しておくと、排熱で部屋が逆に暑くなってしまうというのを抑えることが出来るそうです。「抑える」というのがひっかかりますが、スイッチを入れてみましょう。
冷風ボタンオン。ピッ。
サァー、という音がして風が出てきます。けど、なんだか風がぬるい。
しまった、この買い物は失敗か?金返せか?笑いものか?
そう思ってると、ぶいん、と音がして急に風が冷たくなります。どうやら、電源投入直後は冷やす機能がオンにならないようなのです。
思ったより涼しい。背後の排熱ダクトからは熱風が吐き出されています。熱い。
設置のときには、一つ、注意ポイントがあります。それは、排熱ダクトが折り曲がらないように設置すること。折曲がってると、熱風が逆流してくるのかなんなのか、熱い風が前面から出てきます。うわあ。
説明書には「冷房機ではないので、部屋全体は冷えません」とありましたが、確かに冷えません。
位置づけとしては、冷風扇よりは涼しくて水も入れなくていいけど、ホンモノのクーラーにはかなわない、という感じでしょうか。電気代も考えると、まあまあ妥当なところかなと思います。
ネットで色々調べたところ、これは本来、冷房の入らない洗面所なんかに置く、セカンドクーラー(?)的な使い方をするものなんだそうです。
でもまあ、それなりに満足です。この手の機械、今までありそうでなかったようですしね。
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